2010年03月14日

2010年03月13日の朗読

yamato3000 / 新刊『戦艦大和3000人の仕事』全文朗読
☆「大和ホテル」と「武蔵旅館」 at 03/13 20:29


yamato3000 / 新刊『戦艦大和3000人の仕事』全文朗読
大和は世界的に見ても、「戦艦」というカテゴリーの中で最も新しい艦でした。 at 03/13 20:30


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当時、大和を他の戦艦と比べると、建造された時期に十数年の開きがあります。その
間、外国は大型戦艦を作っていないので、それだけ大和は最新鋭だったのです。その十数年の間に広がった新しい技術や設計者の希望、現場の希望が随所に取り入れられています。
 at 03/13 20:30


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大和は、関係者の願望(妄想)が全部詰まった戦艦と言っていいでしょう。 at 03/13 20:30


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大和には「大和ホテル」というあだ名があります。それは居住性の良さや待遇の良さか
らそのようなあだ名をつけられたのですが、「大和ホテル」にふさわしく、その待遇の良
さは他の軍艦からは抜きんでてよかったようです。
 at 03/13 20:31


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まず、厨房施設が最新だったので、食事が良かった。アイスクリームやラムネなども船内に製造設備があり、作ることができたのです。 at 03/13 20:31


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次に、軍艦として大きい船なので、設備が良かったということも挙げられます。大きい船体を持っていれば、スペースがたくさんあるので、設備をいろいろ搭載できます。それまでの艦だと、一般兵員はハンモック(釣り床)を使って寝ていました。 at 03/13 20:32


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居住スペースが狭いので、それしか選択肢がなかったわけです。 at 03/13 20:32


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しかし、大和の場合は居住性が良く、一般兵員でもベッドで寝ることができました。他の戦艦では一人あたり畳一畳分くらいの居住スペースしかなかったのですが、大和では畳二畳分くらいになりました。 at 03/13 20:33


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いわば「シングルルーム」だったのが「ダブルルーム」になったわけですから、これはすごいことです。 at 03/13 20:33


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さらに、大きいエンジンで発電するので、電力が豊富にありました。やはりこれは大きい要素です。一説には「現在使われている軍艦で最も大きいクラスのものよりも、大和は潤沢に電気が使えた」と言われています。大和は、現代の護衛艦よりも電力はあったのです。 at 03/13 20:33


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それもそのはず、大和は発電機(ターボ発電機)を四機、予備の発電機(ディーゼル発
電機)を四機搭載していましたから、電気が豊富にあったのです。その電気量はなんと
四八〇〇キロワット。現代の一般家庭約一六〇〇世帯の最大電気消費量に匹敵します。
 at 03/13 20:34


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電力が豊富にあるということは、電気を使う設備をいろいろ搭載できるということです。例えば、当時普通の戦艦で「クーラー」があったのは、弾薬庫だけでした。 at 03/13 20:34


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あたりまえのことですが、弾薬を常温で保存しておくと爆発する危険が高いわけです(実際にそういう悲しい最期を迎えた軍艦もたくさんあります)。 at 03/13 20:35


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しかし、大和では弾薬庫ばかりでなく、各部屋にクーラーの冷気を行き渡らせることができました。 at 03/13 20:35


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現代の私たちはあたりまえのように自宅にクーラーはありますが、戦中の当時、一般家庭にはクーラーどころかラジオもないような時代です。いかに大和が最新技術をふんだんにつかっていたか、これだけでもわかります。 at 03/13 20:35


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ちなみに、大和は「大和ホテル」というあだ名でしたが、同型艦である戦艦武蔵には「武蔵旅館」というあだ名がつけられていました。武蔵は大和よりもさらに新しいので、さらに設備が良くなっています。 at 03/13 20:36


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また、「大和ホテル」という名前には、設備が良いという意味だけではなく、「設備が良いばかりでちっとも前線に出ない」という揶揄も含まれていました(どちらかというと、揶揄のほうが主だったようです)。 at 03/13 20:37


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「大和ホテル」の語源は、実際に満州にあった「ヤマトホテル」をもじってつけられています。 at 03/13 20:37


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満州に開拓移民した人たちは必死の思いで凍る土を耕しているのに、お遊び気分で行った偉い人たちは高級なヤマトホテルに泊まって、いい食事を食べて遊んでいた、ということにおそらくひっかけているのでしょう。 at 03/13 20:37


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武蔵のほうも、「武蔵屋旅館」という高級旅館がありましたので、それにひっかけてつけられたあだ名だと思われます。 at 03/13 20:38


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☆一般的な兵士の生活 at 03/13 20:38


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一般的な兵士の一日はとても単純です。 at 03/13 20:39


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起床、清掃、食事、訓練、清掃、食事、訓練、清掃、食事、就寝。これが一日のすべてです。 at 03/13 20:39


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清掃時には、自分の持ち場はもちろん、自分の寝台、甲板、通路、トイレなどのパブリックスペースも念入りに掃除しました。 at 03/13 20:40


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潮風が吹く海上では、金属はすぐに錆びたり、湿気のためにカビが生えたりします。いざ戦闘となった場合、銃が錆びていて動きませんでした、では困ります。なにしろ乗員全員の命に関わりますから。ですから比喩でなく本当に「ぴかぴかに」掃除したそうです。 at 03/13 20:40


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一般の兵の場合、寝室(居住区)は中甲板以上の比較的居住性の良いところにあり、その他に、持ち場の近く(あるいは居住区の近く)に科ごとの控え室がありました。 at 03/13 20:41


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寝るときはベッド、あるいはハンモック(吊り床)で寝ます。海軍は伝統的に寝るときにハンモックを用いましたが、大和はスペースが広いので、階級や状況によってベッドも使えました。 at 03/13 20:42


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海軍においては何事も「競争」が重視されます。日常の動作ひとつとってもそれは例外
ではなく、起床してすぐ、ハンモックをしまい、寝台を整えることを「吊り床訓練」と呼び、各班ごとに競争させました。
 at 03/13 20:42


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シーツをたたむことひとつとっても、「折り目でヒゲが剃れるほどきちんと畳め」と指導されました。そして、その競争で負けた班や兵員には体罰が待っています。現代企業ではありえないほどの厳しい「教育」でした。 at 03/13 20:43


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しかし、このような教育も意味なく行っていたわけではありません。海上ではいつ、どこで敵が襲ってくるかわかりません。「寝ていて反撃が遅れました」では乗員全員の命が危なくなります。何事もてきぱきと行動すること、海軍ではこれが徹底されていました。 at 03/13 20:43


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★第二章 大和3000人の頂点、艦長の仕事 at 03/13 20:44


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☆「艦長」とは、どういう仕事をする人なのか at 03/13 20:45


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「艦長」は、大和乗員三〇〇〇人の頂点に立つ人です。 at 03/13 20:45


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その役目を一言で言えば、「乗員を統率する」というものです。詳しく言えば、大和の中には士官が六二人いたのですが、その士官を統率するのが仕事です。下士官や兵を直接統率することはありません(もちろん、間接的にはすべての乗員を統率しているわけですが) at 03/13 20:46


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兵は艦長は偉い、ということは知っていますが、艦長と一般の兵が接触を持つ、ということはまずありません。 at 03/13 20:46


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現代の自衛隊でも同じなのですが、旧海軍の艦長というのは独特の取り巻きを持って
います。艦長の周りには常にたくさんの人がいて、知らない人から見ても「あの人だかりは艦長に違いない」ということがわかります。
 at 03/13 20:47


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現代でも会社の偉い人のまわりには人がいっぱいいますが、昔も今もそれは変わりありません。 at 03/13 20:47


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艦長が一人で艦内を歩くということはなく、艦長の行くところはすべて従兵などがぞろぞろと金魚のフンのように付いてまわります。そういうところを兵が見れば、輪の中心にいる人の階級章を確認して「この人が艦長なんだな」と知ることができるのです。 at 03/13 20:47


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具体的な艦長の仕事には、「航海のプラン決定」「戦闘指揮」「操艦」「艦長臨検」などがあ
ります。
 at 03/13 20:48



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艦長は、出港してから帰港するまでの大まかなプランを決めます。航海科という部署が詳細な航海プランを作りますが、最終決定するのは艦長です。 at 03/13 20:49



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また、軍艦の艦長にとって最も重要なのは「戦闘指揮」です。他のすべての乗員は「艦
長がいかに正確で強い戦闘を行うか」を補佐する役目でしかない、と言っても過言ではありません。
 at 03/13 20:50


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例えば艦長には、戦闘状態になったときに、艦を右に向けるか、左に向けるか、また、
どこを突破するのか、どれを攻撃するのか、という、艦の大ざっぱな動きを指示する義
務があります。
 at 03/13 20:50


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レイテ海戦は、そのわかりやすい例です。レイテ海戦では、出撃時には隊列を組んで
進んでいましたが、アメリカ軍航空部隊の襲撃を受けて、艦が個別に襲われました。そ
のような混戦になると、全艦隊に指示を出すことはできなくなります。
 at 03/13 20:51


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その場合は「個別に対応せよ」ということになります。それぞれの艦が敵に対して、どちらに回頭しようとか、どのタイミングで反撃するなど、その指示は艦長がすることになります。 at 03/13 20:52


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つまり、艦長はその艦(この場合は大和)の最終的判断を下す頭脳なのです。「この艦
をどう戦わせ、どう生き延びるか」決断をする立場を与えられているのが、艦長という
職位です。実際に戦闘になった時には、周囲の人間が悠長に意見を言っている場合ではなく、艦長がすべてを決めます。
 at 03/13 20:52


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ゆえに「艦長の能力の善し悪し」というのはその艦の強さだけではなく、乗員の生死にまで影響することになります。 at 03/13 20:53


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仮に、「艦を戦わせ、生き延びる能力」がない人が艦長になっていたりすると、その艦
も乗員も気の毒なことになります。実は、艦長は階級によって任命されるので、そうい
う事態もありえました。そういう艦長を乗員は信頼できるでしょうか。できません。
 at 03/13 20:53


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乗員だって海の男ですから、艦長の技量などすぐにわかります。大和ではありませんが、無能な艦長がタコ殴りにされて海に放り出された、という話は実際にあります。 at 03/13 20:54


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それだけ、艦長というのは能力が大事な役職なのです。 at 03/13 20:54



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艦長の役目には、他に「操艦」(操縦)もあります。操艦の責任は、艦長にありますので、「艦がふらついているからなんとかしろ」と責任を操舵手などに押しつけることはできません。艦の挙動が良くないときは、それは「艦長の操艦が悪い」と言われるわけです。 at 03/13 20:56


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つまり、操艦が下手な艦長が着任すると、その艦の運命は決まったも同然ということです。 at 03/13 20:57


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ちなみに、艦長が寝ているときは、当直士官が操艦を担当します。もしその時に異変
が起こったら、直ちに艦長は起こされ、操艦任務にあたります。艦隊勤務は偉い人でも
楽ではありません。
 at 03/13 20:57



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また、艦長の仕事には「艦長臨検」というものがあります(これはやらない艦長も多かったようです)。これは「艦内を見て歩く」というそれだけのことです。それでどこにどんな人が配属されているかなどを知るわけです。 at 03/13 20:59


yamato3000 / 新刊『戦艦大和3000人の仕事』全文朗読
ただ、ほとんどの艦長は、臨検は副長に任せて、下から上がってきた報告で判断しました。 at 03/13 20:59


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実は、艦長といっても艦内のすべてのことを知っているわけではありません。五代目
艦長有賀幸作のように、水雷の専門家には砲のことはわからないわけです。それなら砲術長の話を聞いて、その情報で判断するほうがいい場合もあります。
 at 03/13 21:00


yamato3000 / 新刊『戦艦大和3000人の仕事』全文朗読
実際には、直接艦を掌握しているのは副長なので、艦長は戦闘の時に強ければよろしい、ということだったようです。 at 03/13 21:01


yamato3000 / 新刊『戦艦大和3000人の仕事』全文朗読
★ありがとうございました!明日も夜8時30分から始めます。よろしくお願いいたします。★ at 03/13 21:03


yamato3000 / 新刊『戦艦大和3000人の仕事』全文朗読
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